2017
05.12

ドローン事故から学ぶ安全対策!

お役立ち情報

 

こんにちは、Danです。

 

今回は、避けたいけど、避けてはいけないお話し。

ドローンの事故についてです。

先日、残念ながら改正航空法の施行後、初の人身事故が起きてしまいました。
私たち、ドローンパイロットへの衝撃は大きかったニュースでしたね。
残念ながら、有人機にしても、ドローンにしても、空を飛ぶものの事故は大きく報道されます。

やはり、頭の上は人にとっては、無防備なのも事実です。
メーカーの安全対策の向上も進歩し、機体の安心安全も高まってきましたが、100%事故が無いというのは、やはり目指す先としてはハードルがかなり高くなってしまうのも事実です。

現実世界で大小関わらず事故をゼロにするのは、非常に難しいことです。
でも、私たちは起きてしまった事故をとおして、また同じ事故が起きないように、または、起きるリスクをどれだけ低減できるか、を考える機会として捉えることも必要ではないでしょうか。

そこで、まず起きた事故を知り、原因を分析し、事故の発生を最大限抑制することはとても大事な事です。

※写真は、イメージです。

航空機の事故の場合、ニュース等でみなさん聞いたことがあると思いますが、日本では運輸安全委員会(JTSB)が、アメリカの場合、NTSB(National Transportation Safety Board)が事故の分析、原因の究明、事故発生防止の提言を行っています。
時には、メーカーや運用者に対し意見や勧告も行われます。

ドローンの場合は、どうなっているでしょうか。

実は、実機の航空機のように詳細ではありませんが、国土交通省のサイトでもドローンの事故は公開されていて、誰でも見ることが出来るんです。
http://www.mlit.go.jp/common/001180665.pdf

 

公開されている内容は、発生日時等、事故事案の概要、原因の分析、是正の内容です。

※FAAでも事故情報を公開していますが、事故の概要等の詳細は公開されていません。
http://www.asias.faa.gov/pls/apex/f?p=100:446:0::NO:446::

これを見ることで、どんな時に、どんな事故が起きたのか、そして事故の分析をとおして国土交通省が考える安全の指針がどのようなものかを知ることが出来るようになっています。

この事故の公開は、誰かを罰したり、責任を追及したりすることが目的ではありません。
この情報を見ることで、安全を個人レベルでも追及することが出来るように公開されている貴重な情報です。

特に、事故に陥りやすい状況や、機体の運用方法等、日ごろのオペレーションのブラッシュアップになる情報が多く含まれています。

これをとおして、私たちは自分なりの安全対策を作り、さらに安全策のPDCAを通してより安全にドローンを運用することができるのではないでしょうか。

今回は、事故の情報を常に把握し。いかに自らの安全につなげるかをご紹介しました。

それでは、次回もお楽しみに

Have a safe flight!

 

出典

国土交通省

FAA(米国連邦航空局)

出典画像

ピクトアーツ

GATAG

 

関連記事:リスクアセスメントの準備~昨年の事故を振り返りながら~ 

 

ドローンスクールお問合せ
http://www.dronesschool.jp/

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http://www.rental-drone.jp/

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Dan

Dan

FAAパイロット、ドローンパイロット、JUIDA認定インストラクター 米国の自家用操縦ライセンスと計器飛行証明を保有、飛ぶものが好きで航空機としての興味からドローンの世界へ現在は、米国の国家資格であるドローン商用ライセンスも保有している。JDMでは、ドローンの航空機としての力学、航空気象、そして海外のドローン事情を中心に記事を提供する。