2017
02.10

航空機としてのドローン②

お役立ち情報

みなさんこんにちは、Danです。

航空機としてのドローンシリーズ2回目は、「航空気象情報を知る」です。

空を飛ぶ事にとって最も大事なことは、やはりお天気ではないでしょうか。ドローンを飛ばす私たちも、飛ぶ前に必ずお天気は確認すると思います。強風、雨、雪、こんな日は当然ドローンも飛ばせませんよね。もし、正確に上空の天気を知られたら良いなと思いませんか?

そこで今回は、有人航空機のパイロットが空を飛ぶときに気象情報を確認する方法うち2つの代表的なものを紹介したいと思います。そしてこれらは、私たちドローンパイロットにも役に立つと思いますよ。

まず一つめは、
METAR(定時航空気象概況:Aviation Routine Weather Report)
これは、定時毎の飛行場周辺の気象状況概況を伝えるものです。

そして、もう一つが
TAF(飛行場気象予報:Terminal Area Forecast)
これは、飛行場周辺での天気予報を示しているもの

の二つです。
そして、実際の情報は、この様なかたちで配信されています。Vlogなんと、すべて数字と記号!!ちょっとクラクラ、何がなんやら・・・ですよね。でも、読み方を見てみると沢山の情報が含まれているのが分かりますよね。パイロットは見慣れたもので、これが空の天気を正確に知るのに非常に重要なんです。

こんな細かいの、ドローンの運用に必要?実は、この情報は、空港周辺の気象状況を配信しているもので、すべての空港でこれが配信されているんです。そして、空港に近いところであれば、おおよその気象の参考としてみることができます。

たとえば、羽田空港の情報は、ドローンを東京湾周辺で飛ばす場合には、参考になる情報となりますね。では、私たちドローンパイロットにとっては、この情報の中の何が参考になりそうでしょうか?

視程
ドローンの運用は基本的には、目視で行う事になっていますよね。靄がかかっていたり、霧だったりした時は、目視を続けることはなかなか難しいです。目視範囲で機体を見続けるための判断基準の一つになりますね!!

風向きと風の強さ
最も大事な情報ですよね。国土交通省のマニュアルでは、ドローンの運用は風速5m/s以下が推奨されています。でも、やっぱり読むのが難しいのは、正直なところ。安心してください。ちゃんと読み方を解説してくれているサイトもあるので時間がある時にでもちょっと参考に見てみてください。
安全運航に役立つこと間違いなしですよ!そして、これがスラスラ読めたら、あなたも本当のパイロットの仲間入りです(笑)

う~ん、やっぱりもっと簡単に知りたい!といった方は、SORAPASSがドローン用の気象情報を提供してくれています。地図と連動していて見やすくなっていますので、こちらでも確認してみるといいですね。

まだまだ、寒くて、風が強い日も続きますが
Have a safe flight!

また次回もお楽しみに

 

出典:AVIATION WEATHER CENTER:http://www.aviationweather.gov/
空港の天気:https://www.time-j.net/Metar/HowToRead
SORAPASS:http://www.sorapass.com/map/

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Dan

Dan

FAAパイロット、ドローンパイロット、JUIDA認定インストラクター 米国の自家用操縦ライセンスと計器飛行証明を保有、飛ぶものが好きで航空機としての興味からドローンの世界へ現在は、米国の国家資格であるドローン商用ライセンスも保有している。JDMでは、ドローンの航空機としての力学、航空気象、そして海外のドローン事情を中心に記事を提供する。