04.06
「各国でも法整備が進む! 3月に成立したドローン飛行についてのカナダの法律を紹介」
みなさんこんにちは Danです。
近頃、海外でもドローン関連の法律がドンドン整備されて来ています。
その法律も国によっても結構な違いがありましたよね。
ドローンをアメリカで飛ばすことと、日本で飛ばすことの違いについて、以前記事にさせてもらいました。
そして今年3月には、カナダでも新たにドローンについてのRegulationが発表されました。
出来立てホヤホヤです。
実は、その内容がちょっと物議を醸していましたので、今回は新しく制定されたカナダの法律をご紹介しましょう。
アメリカの法律では、fly for funとfly for businessは法律で明確に分けられていましたね。
今回、カナダで新しく施行された法律は、funまたはrecreationalについて明確な規定が設けられるようになりました。
そして、物議を醸したのが、この規制が他国よりも一層厳しくそして細かく定められた事でした。
ここですこし日本の航空法改正の内容と比較しながら、概要をチェックしてみましょう。
○このルールは、250g以上で35kg未満のドローンに適用されるようになりました。
(重さの定義も日本、アメリカと少し違っていました。※日本は200g未満ですね。)
○制限高度:90m
(日本では、150m未満です。)
○人や物件(人、車、船、動物)の75m以内の接近禁止
(日本では、30m以内は禁止されていました。動物?どこまでの範囲でしょう。。)
○空港周辺の半径9kmでは、飛行は禁止
(一律に禁止しているのは、日本より厳しいかもしれませんね)
○警察や消防署等の緊急対応機関の妨げになる範囲での飛行禁止
(アメリカにも同じルールがありましたね。ただ、そもそも75m以内は禁止では、、)
○航空管制圏または飛行禁止空域での飛行禁止
(かなり広い範囲ですね)
○森林火災現場の9km圏内の飛行禁止
(この法律は、初めて見ました。確かに、国土の広いカナダでは、航空機による消火活動もあるので、当然かもしれませんね。)
○夜間または雲の中の飛行の禁止
(日本でも、夜間は禁止ですが、雲にまで具体的な規定は無し。)
○目視外飛行の禁止
(日本、アメリカでも基本は目視内の飛行が規定されていますね)
○距離500m以上の飛行が禁止:操縦者の位置から500m以上離れてドローンを飛行させることはできません。
○名前、住所、電話番号のドローンへ標準義務
(一部では、個人情報との兼ね合いから批判もあるようです。)
ちなみに、これらのルールを破った場合は、$3000の罰金が科せられます。
カナダは、日本とっても留学のし易さ等から人気の国ですよね。
観光でも大自然を存分に味わえる国。
空からの壮大な景色を撮ってみたいと思ってしまいますが、日本やアメリカよりも厳しいルールが決められてしまいました。
アメリカのお隣の国でもこんなにも法律が異なるんですね。
海外でドローンを飛ばす予定がある時は、入念にその国の事情を調べて行きましょうね。
ドローンのルールはキチンと制度化または法律によっていろいろ決められてきました。
そして、いづれも国でも航空機の運用を担当する機関が制度を決めていましたね。
ドローンの飛行の調整は、何かと大変だなとだと感じることもあったりするのも事実。
みなさんは、時々こんなこと考えた事無いですか?
「ドローンのルールは、細かくてめんどくさいな、、他の法律より自分が安全に注意していれば、そこまで厳しく考えなくても大丈夫じゃないか!ちょっとだけだったら、大丈夫!」って、、、
そのルールに議論があるかは別として、「空」は、飛ぶことを許された者だけが味わう事のできる特別なところです。
そして、空は全ての人を幸せにする存在です。
地上から見上げた空は、気持ちの良い存在であって、危険なところであってはいけません。
私たち、実機に乗るパイロットはそう思っています。
たとえドローンであっても、空を知った者は、同じパイロットとして特別な存在だと思います。
そしてパイロットは、常に安全と知識に関してその自らの責任を認識し、決められたルールよりもさらに自分に厳しくあるべきだと思います。
それが、世界で通用する“PILOT”の称号のを与えられた者なのですからね!
それでは、次回もお楽しみに
Have a safe flight!
出展
Transport Canada
https://www.tc.gc.ca/eng/civilaviation/opssvs/flying-drone-safely-legally.html
画像出典
Wikipedia
Pixabay
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