2017
03.02

アメリカのドローンパイロット資格保有者が教える!! 「旅行でドローンを飛ばす方、必見!アメリカのドローンルール!」 2週連続でお届け!

お役立ち情報

こんにちは、Danです。

2週目の今日は、実際に飛ばす編です!

 

さあ、いよいよ、ハワイに到着!
青い海に、澄み渡る空!さあ、バケーションの始まりです。

ドローンを飛ばして、早く空からの景色見たいですね!
出発する前には、日本で機体登録も済みました!準備は、万端です。

 

でも、ちょっと待ってくださいね
まだ飛ばさないでください。ちょっと確認しましょう!

先週の記事のとおり、日本とアメリカでは法律も違うところがありましたね。

飛行する時もルールがありますよ!

それでは、みてみましょう!
今回は、特に気を付けて見て欲しいところ、そして日本とは違う規定があるところに マークをつけてあります。

【まず、飛ばす前の確認編】

  •  お天気は大丈夫ですか?

気象条件について、明確な規定はありません。ただし、事業用ドローンの運用では、気象条件は、視程が3sm(約5km)以上、雲の高さが1000ft(約300m)以上であることが求められています。

これは、Fly for Fun(趣味のフライト)においても推奨されるでしょう。

 

  • 近くに空港または管制塔がありませんか?

空港または管制塔の5マイル(約8km)以内での飛行には、事前にこれらの機関への通知が必要ですよ。

(詳しい空域の制限は、Webサイトで確認してください。)

 

  • 飛行可能エリアですか?

日本と同じように国の重要施設の近隣は、飛行が禁止されています。

それに加えて、人の集合体の上空、スタジアムスポーツイベント、緊急対応部署(消防署等)や国立公園等(場所により)は基本的に飛行禁止となっています。

 

  • 人が多いところでは、移動物(車、バイク)からの操縦はできませんよ(人口密集地以外では、可能)。

Active trackやFollow meなどの機能を使って自分の乗っている車を追いかけたい!なんていう時は、注意してくださいね。

 

さあ、飛ばす前のチェックが済みました!

ついに、この時がきました!

 

離陸です!!

良い映像、撮れるといいですね!

 

 

【飛ばしている時はこんなことに注意編】

 

  • 飛ばせる高度は、地上から400ft(約120m)未満です。

ただ、もし400ftを超えるような建物等から撮影する時は、その物件からの距離が400ft内に機体を留めておく必要があります

(※日本の場合、制限高度は150m未満です。米国とは異なっていますので、飛行の際は、十分注意してください。) 

 

  • 飛行できるのは、日中だけです。

ハワイのサンセットは本当に綺麗ですよね。おっ、でもそろそろ着陸させた方がいい時間かもしれませんよ。日中の定義は、日の出30分前~日の出30分後までと規定されています。

 

  • 常に有人機が優先です。

ヘリコプターが近づいてきました!すぐに避けてください。

空では、常に飛行機が優先です。飛行機の接近が予想される場合、または接近した場合は、空域を譲ってください。

 

  • 時速100mph(約160km)を超えないこと(笑)

実は、速度制限もあります!こんな速さが出る機体って・・・

でも、守ってくださいね!

 

その他、大事なこと編

 

  •  お酒、薬品の影響下での飛行は禁止ですよ。

楽しいバカンスには、おいしいお酒も飲みたくなります!でも、飛行させるときは、お酒は禁止ですよ。

パイロットや事業用ドローンの運用は、飛行の8時間前までには飲酒をやめることになっています。また、薬の服用にも注意が必要ですね。

 

 

 

どうですか?

アメリカは、良く日本よりも自由にドローンを飛ばしやすいって聞きませんか?

確かに、国土の広いアメリカは、ドローンを飛ばせる場所は沢山ある点ではそのとおりです。

でも、意外と日本と違った規定も多くあるんです

きちんと確認して、事故なく楽しんでください。

ここでは、主なものをピックアップしました。

詳しい規定については、FAAのサイトを確認してください。

それでは、法律を守って、素敵な景色と楽しい思い出と共に楽しんで来てください!

 

皆さんにとって、最高のハワイとなりますように!

おっと、それと、私へのお土産もお忘れなく!

 

Have a safe flight

 

それでは、次回もお楽しみに!

※各規定には、免除申請制度もあります。

詳しくは、FAAwebページで確認してください。申請に際しては、飛行の90日前までに手続きを行うこととされています。

重要

ここでご紹介するのは、主な注意事項です。飛ばされる方は、ご自身でもしっかりルールを確認してください。米国連邦政府または州政府等が飛行禁止地区を設けている場所、期間があります。渡航前に必ずご自身で確認をしてください。米国連邦法またはその他法律に違反した場合は、現地法により裁かれることがあります。 ご注意ください。

 

資料出典

米国連邦航空局:https://www.faa.gov/uas/getting_started/fly_for_fun/

米国連邦航空局免除申請連:https://www.faa.gov/uas/request_waiver/media/performance_based_standards.pdf

 

画像出典

米国連邦航空局

Wikipedia

GATAG

 

ドローンスクール無料説明会問い合わせ
http://www.dronesschool.jp/

ドローンレンタル問い合わせ
http://www.rental-drone.jp/

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Dan

Dan

FAAパイロット、ドローンパイロット、JUIDA認定インストラクター 米国の自家用操縦ライセンスと計器飛行証明を保有、飛ぶものが好きで航空機としての興味からドローンの世界へ現在は、米国の国家資格であるドローン商用ライセンスも保有している。JDMでは、ドローンの航空機としての力学、航空気象、そして海外のドローン事情を中心に記事を提供する。