03.24
本日発売!進化した本格空撮ドローン Parrot Bebop Drone2を徹底新旧比較
3/1に日本国内発表されたParrot Bebop Drone2がついに本日3/24に全国発売となります!
見た目のデザイン以上に大きく進化したBebop Drone2の詳細を旧Bebop Droneと比較しながらご紹介いたします。旧Bebop Droneを持っている人も、これからはじめてBebop Droneシリーズを購入する人も参考にしてみてください!
◯スペック比較表
まずは新旧Bebop Droneでカタログスペックの比較です。サイズ・重量は一回り大きくなった印象。バッテリーの容量が増え、飛行時間も2倍以上になりました。20分を超える飛行時間があると飛ばしていても楽しく、自由に飛び回ることができます。
項目 | Bebop Drone(旧) | Bebop Drone2 |
サイズ | ハルなし: 28 x 32 x 3.6cm ハル装着: 33 x 38 x 3.6cm |
32.8 x 38.2 x 8.2cm |
重量 | 400g(ハルなし)、420g(ハル装着) | 500g |
バッテリー | LiPo 1200 mAh(飛行時間:11分) | LiPo 2700 mAh(飛行時間:25分) |
スピード | 13m/s | 18m/s |
写真 | 4096×3072 ピクセル(JPEG、RAW,、DNG) | 4096×3072 ピクセル(JPEG、RAW,、DNG) |
ビデオ | 1920x1080p (30fps) | 1920x1080p (30fps) |
画像安定化 | 3軸方向デジタル補正 | 3軸方向デジタル補正 |
シグナル範囲 | 250m (Sky Controller使用時は2km) | 300m (Sky Controller使用時は2km) |
価格:本体 | 70,900円(税抜) | 67,500円(税抜) |
価格:Sky Controllerセット | 130,900円(税抜) | 102,500円(税抜) |
◯サイズ比較
本体サイズの比較です。上から見ると、一回り大きくなったのがよくわかります。本体自体も少しマッチョになりました。旧Bebop Droneと並べると、1クラス上のサイズのドローンといった印象を受けます。
そして、意外なのが横から見たときの本体の厚み。旧Bebop Droneと比べると、厚みがまったく違います。旧Bebop Droneは手頃な手さげバッグに入れて持ち歩くことができたのですが、Bebop Drone2の厚みはギリギリサイズでしょうか。
◯プロペラ比較
続いてプロペラのサイズ比較です。左の赤いプロペラが旧Bebop Drone、右の黒いプロペラがBebop Drone2です。こちらも一回り大きくなっていますね。このプロペラのサイズアップも飛行時間や速度アップに貢献しているものと思われます。
◯モーター比較
ブラシレスモーター部分を比較してみます。左が旧Bebop Drone、右がBebop Drone2なのですが、見ての通りデザイン・サイズともに同一です。KV値(回転数)やトルクの公表はないのでモーター自体がパワーアップしているのかどうかは不明です。ちなみに、プロペラ取り付け部は同じなので、先ほどのプロペラはどちらにも装着することができました。
◯バッテリー比較
新旧Bebop Droneのバッテリーサイズ比較です。一目瞭然、容量がアップした分、Bebop Drone2のバッテリーはサイズもだいぶ大きくなっています。
コネクタ部分は新設計です。旧Bebop Droneを持っている方も、Bebop Drone2購入時には専用のバッテリーを使用する必要があります。また、Sky Controllerも同じ新型コネクタになっていますので、旧Bebop Droneの予備バッテリーをたくさん持っていて、Bebop Drone2 のSky Controllerに使おうと企んでいた方は注意が必要です。
◯ボディ比較
フロントのボディ素材を比較します。発泡スチロール製だった旧Bebop Drone(右)とくらべて、Bebop Drone2(左)はツヤのある樹脂製になっています。細かいところですが、大切なカメラユニット部分ほ保護するボディが樹脂製になったことは万が一の衝突や墜落時にちょっとした安心感につながります。また、旧Bebop Droneの発泡スチロール部分は、使っていると汚れや塗装剥げがかなり出てきたのですが、樹脂製にすることでそれらのメンテナンス性も向上しています。カメラ・レンズのまわりは従来のまま発泡スチロール製です。
◯バッテリーキャッチ
Bebop Drone2(左)のバッテリーキャッチ部は、ツメとフックでしっかりとワンタッチ固定されるようになりました。旧Bebop Drone(右)を購入したときは「マジックテープで止めるのか!?」と少し不安になった記憶があります。。
また、背面部分は強い光を放つLEDが搭載されており、フライト時にドローンの前後の向きを確認することが容易になりました。スイッチを入れた際にも光るのですが、光が強すぎて目が痛くなるくらいです。。
◯ケーブル配線
こちらも細かい話ですが、Bebop Drone2のレッグ裏を走るモーターケーブルはツメできちんと固定されています。旧Bebop Droneは両面テープや接着剤で止めてあるため、セントラルクロス(本体フレーム)を交換する際などは配線処理が面倒だったのですが、新型Bebop Drone2ではそのような煩わしさは皆無です。
◯動画比較
カタログスペック上は変化がなかった動画部分ですが、新旧Bebop Droneを同じ動きで室内飛行させてくらべてみました。パソコン画面で見るとより違いがわかると思いますが、Bebop Drone2のほうが画面がクリアでノイズが少ない印象です。決めの細かさはさほど変わらないのですが、ノイズがクリアになった分、画面に奥行き感が出ています。やはり、カメラ自体のアップデートもされているのですね。
また、映像の後半でカメラアングルを下に向けているのですが、Bebop Drone2はカメラが真下に向けることができます。空撮をする際、上空からカメラを真下に向けた映像は非日常的でドローン空撮の醍醐味でもあります。これができるようになったのは大きいですね。
◯Bebop Drone2まとめ
室内フライトをさせているときに気づいたのですが、Bebop Drone2は旧Bebop Droneにくらべて安定感が格段に違いました。GPSが取れない室内飛行を安定させる垂直カメラの処理能力向上と、プロペラ拡大・パワーアップにより飛行性能全体が向上しているものと思われます。
空撮映像のクオリティはやはりDJI Phantomシリーズにはかなわないものの、Phantomシリーズよりも軽量コンパクトで、旧型よりもワンランク上の安定飛行・高画質録画ができる&さらに安くなった新型Bebop Drone2はかなりコストパフォーマンスの高い機体です。レジャー向けや本格空撮ドローンの入門用として最適の選択ではないでしょうか。
田口 厚
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