2016
03.03

【動画あり】DJI Phantom4 日本発表公開記者会で細かいところ見てきました

お役立ち情報

2016年3月3日、六本木ヒルズにて注目の新型ドローンDJI Phantom4の日本発表公開記者会があり、実機が日本発公開となりました。

プロモーション映像(3月2日【新製品情報】人工知能搭載ドローン DJI Phantom4)ではわからなかった細かいところも見ることができましたので、レポートしたいと思います。

IMG_0213

会場には160席が用意されましたがイベントスタート時には満員、注目度の高さがうかがえます。デモフライトスペースも設置された会場設営費は2,000万円とか。DJIの気合も入ってます。

 

◯ステレオビジョンポジショニングカメラでGPS非対応エリアでも安定した飛行

機体後部下面にある超音波センサー(真ん中よりの大きな丸ふたつ)とその外側にあるビジョンポジショニングカメラ。ビジョンポジショニングカメラはPhantom3ではひとつでしたが、Phantom4になって2つのステレオタイプに強化されました。これによってGPS非対応エリア(室内や低空)でPhantom3の5倍の精度で安定した飛行ができるようになりました。

ビジョンポジショニングカメラ

 

5倍の安定ってどれくらいよ?…という方、デモフライト映像がありますので、こちらをどうぞ。イジワルなDJIスタッフさんが引っ張ったり、回したりしますが、Phantom4はもとの場所にきちっと戻ります。それ以前に、現在地からぴったりと動きませんね。

 

◯時速72Kmで高速飛行するスポーツモードを搭載!

スポーツモード

Phantom4は強力なモーターと、そのパワーを活かす「スポーツモード」の搭載によって最高時速72Kmまでスピードアップしました(Phantom3は最高時速57.6Km)。移動スピードが早い乗り物やスポーツの撮影に重宝しそうですが、じゃあ、こちらもどれくらい速いの?…ということで、でもフライトを映像に収めてみました。機体を45度傾けて飛行するスポーツモードのスピードは圧巻です!

 

◯やっぱり気になる自動追尾&障害物自動回避機能

アクティブトラック

Phantom4の特徴でイチバンの目玉といえば、やはり人工知能とさまざまなセンサー・カメラを活用した自動追尾&障害物自動回避機能でしょう。タブレット上で追尾したい対象を選択し、タップするだけで設定完了!障害物は前面の光学センサーと背面の超音波センサーで三次元的に認識して自動回避します。これも、見たほうが早いので、デモフライト動画をどうぞ。プロライダーを自動追尾し、イジワルなDJIスタッフさんがプラカードで塞いだ飛行経路を素早く避けています。

 

◯気になる細かい変更点もろもろ(1)サイズ

すでにPhantom3をお持ちの方は、Phantom3との細かい変更点が気になることでしょう。…ということで、チェックしてきました。

まずはやっぱりサイズ感!ということで、Phantom1ですが、横に並べてもらいました。

Phantom1とのサイズ比較

 

ま、ほぼ同等サイズですね。サイズよりもツヤの有無が気になりますね。では、高さの比較も。

高さ比較

左がPhantom4です。これは少し差がありますね。Phantom4は機体が傾いたときにプロペラがカメラの画角に入らないように少し高い位置に設置しているとのこと。細かい修正ですが撮影者としてはとてもうれしい改良です。

 

◯気になる細かい変更点もろもろ(2)バッテリー

バッテリーが変更になったのは既に発表の通り。ちょっと横長になりました。。

バッテリー1

 

もちろん、コネクターも全くの別物。新型はコネクター位置が底面になりました。これによって本体側もコネクターが挿入口の奥になりましたので、構造がとてもシンプルな感じです。

バッテリー2

バッテリー差込口

 

◯気になる細かい変更点もろもろ(3)プロペラ

こちらも地味ですが、プロペラの装着方法も変更になっています。Phantom3はプロペラの回転方向の逆ネジになったねじ込み式でしたが、Phantom4ではワンタッチに押し込むタイプに変更。押し込んだ後はツメで固定されるので確実に固定される安心感もあります。

プロペラ1

 

奥まで押し込んでひねるとプロペラとモーター側のツメが咬み合って、ダンパーがプロペラを押し上げることでしっかりと固定されます。

プロペラ2

プロペラ3

 

◯Phantom4まとめ

着実というよりも、ステップごとに劇的に進化してきたPhantomシリーズ。今回のPhantom4は60cmサイズに自動追尾や障害物回避機能を収めて20万円以下の価格設定という今まで以上にコストパフォーマンスの高い製品であるとともに、非常に細かいブラッシュアップが全体的に施されており、非常に完成度が高い印象を受けました。

買うか買わないか迷う必要はなく、もはやどこで買うかだけを迷えばよいかと思います!

Phantomの進化

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田口 厚
空撮業務やドローンのセミナー講師などをしています。旅行や出張に行くときは必ずDJI Phantom3 ProfessionalかParrot Bebop Droneを携帯し、ココロに残った風景は空撮に残しています^^ 12/10の改正航空法施行以降は毎回申請書を書かねばなりませんが、書いてでも撮りまくります!!