01.16
完全自律制御ドローンでの長距離荷物配送実験の成功 経済産業省
みなさん、こんにちは!あさのです。
2017年1月12日、経済産業省と関連団体が、ドローンでの長距離荷物配送実験を成功したとのニュースを発見。世界初となる完全自律制御ドローンでの成功です!
経済産業省によるニュースリリースにて発表です。
それによると、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人:新エネルギー・産業技術総合開発機構)、福島県、南相馬市、株式会社自律制御システム研究所は、福島県南相馬市の海岸において、世界初となる、完全自律制御による回転翼ドローンでの長距離荷物配送の飛行実証試験を実施しました。
福島県の南相馬市の海岸線約12キロの区間を飛行し、長距離荷物配送を行ったそうです。経済産業省では、平時の荷物配送だけでなく、災害時の緊急物資輸送にも活用できると期待しています。アマゾンも似たようなことをしていて、本当に世界初なのかなとも思いますが、経済産業省が自らリリースする以上、裏付けも取れている先進的なニュースなのではないかなと思います。
ところで、ドローンの宅配。試しに世界での実験例を3つピックアップしてみました。
①アマゾンの場合:
配送センター近くのお客様に実験としてポップコーンを届けた。
残念ながら1キロも飛んでいないとのこと。
②ニュージーランドのドミノピザの場合:
ドローンで5分未満の距離のお客様の家の庭までピザをお届け。
③アメリカのセブンイレブン:
ネバダ州でドローン宅配がすでに実用化し、70回以上配達しているとのこと。
ただし、アメリカの法規制によりすべて有視界による操縦での配達とのこと。
どうやら本当に、はじめに行動を設定しての完全自律での、10キロを超える配達は世界的にも快挙のようです。当然、有視界のコントロールではないです。すごいです!そして、興味深いのは、実際に使われた機体はこのような話でよく使われるDJI社ではないとのこと。
日本のドローン研究の中心となっている野波健蔵教授(NASAのシニア研究員で元千葉大学区の副学長)が設立した株式会社自立制御システム研究所が製造しているACSL-PF1という純日本製の産業用ドローンです。
今後もまた、千葉にて展開が予定されている楽天のドローン配送サービス「そら楽」の専用機のベースとなる機体とのことです。2020年のオリンピックのころには、ドローン宅配が一部地域で実用化されるかもしれませんね。
参考URL:
経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/2016/01/20170112003/20170112003.html
http://www.meti.go.jp/press/2016/01/20170112003/20160112003.pdf
NEDO
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100704.html
株式会社自立制御システム研究所
http://www.acsl.co.jp/products/
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170113_63013.html
福島民友新聞社
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170113-141149.php
※アイキャッチはイメージ画像です。
由村育美
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