12.01
【続編】新機種「PHANTOM 4 PRO」「INSPIRE 2」初のワークショップ in あきる野 現行モデルから刷新した箇所をレポート。
こんにちは。藤本です。
前回の「新機種「PHANTOM 4 PRO」「INSPIRE 2」初のワークショップ in あきる野 現行モデルから刷新した箇所をレポート。」に引き続き、ワークショップ inあきる野 でのレポートです。
前回は屋外でのデモフライトをお伝えしましたが、今回は室内ワークショップでの内容をお伝えします。ここでは、さらに機体についての詳細情報だったり、進化したカメラ性能についてお聞きすることができました。
まずは「PHANTOM 4 PRO」からです。
カメラ性能「PHANTOM 4」との違いとは
新しくなった「PHANTOM 4」の搭載カメラ。「PHANTOM 4」から向上した性能はスペック上で主にこのような変化が見受けられます。
- F2.8固定→F2.8~F11可変に
→空を飛ぶカメラは光の入り込みも様々。露出調整の幅が広がりました。 - センサーサイズ
1/2.3” 有効画素数:12.4 M→1インチ 有効画素数20M
→より綺麗な画像、動画を撮影可能に - デジタルシャッター→メカニカルシャッター
→従来のデジタルシャッターにより撮影時の歪み、ローリングシャッター現象がなくなりました。 - 4K24fps→4K60fpsでの記録が可能に
画像の周辺解像度も向上。
スライドでもより詳細について紹介されました。設定解像度とりも落ちやすい画像周辺も、今回の新しいカメラは周辺解像度の劣化も少なく、他社製品と比較してもかなり精度が良いようです。
「PHANTOM 4」よりも鮮明に
より鮮明にフォーカスすることも可能になったようです。上記画像から、実際に文字の移り具合、細部まで鮮明にフォーカスできているのかわかる図で「PHANTOM 4」「PHANTOM 4 PRO」が比較されています。
向上した新しいカメラですが、もし市販のデジカメで例えるならば、”SONY RX-10“と同等のスペックであるカメラだと。お聞きしました。たしかに、スペックの内容だったり値が一致する点はありますね。
また、前モデルで”「PHANTOM 4」のカメラと「ZENMUSE X3」が同じスペック”だったとの同じく
今回も”「PHANTOM 4 PRO」のカメラと「ZENMUSE X4S」も同じスペック”のようです。
次に「INSPIRE 2」についてです。
「INSPIRE 2」のカメラ周辺はシンプルに
INSPIRE 2は新しい”CineCore 2.0 画像処理システム”が機体自体に搭載されたことにより、とてもシンプルになりました。新しいカメラとなる「ZENMUSE X4S」「ZENMUSE X5S」の”S”はシンプルという意味だそうです。
まずは比較してみましょう。いままでのINSPIRE 1のカメラで主に使用され続けた、X3,X5,X5Rはそれぞれこのような構造になっていました。
このカメラたちは、それぞれに撮像部分があり記録メディアはカメラそのものに直接挿しておりました。X5Rに関しては、SSDスティックを挿し込みますので、かなりの存在感です。
これが今回の新しくなったINSPIRE 2のZENMUSE X5S。これだけシンプルに、そしてスリムになったというわけです。また、いままで映像業界でINSPIREが使用する際に使われるCINEMA DNGは、記録するためにX5Rというカメラ一択でした。しかし今回機体そのものに撮像部分が搭載されたため、特別にカメラ自体を変えなくても、柔軟に対応することが可能になりました。
CINECORE ssdはx5sだけではなくx4sを装着した際も使える汎用性があることも特徴です。(ただしX4Sではcinema DNG,Apple ProRESには対応不可です。)例えば、初めはmicro SDで主に記録していたが、業務のためにCINEMA DNG,Proresでの撮影も、CINECORE ssdを用意すれば記録が可能になる。というモデルになったということです。バッテリーとバッテリーの間に、SSDスティックが挿入できます。
いままでのZENMUSEシリーズとの違いは何か。
注目を浴びているのは、いままでのワークフローよりも、よりスピーディに簡単になったとのことです。いままではデータの転送だけで徹夜作業なんてこともざらで、X5Rの記録データはとても扱いづらいものだったそうです。それが今回、改善されたとのこと。ワークフローの違いは、1,2、それぞれのワークフロー図で。こちらの詳細は追って記事にしていこうかとも思います。
対応レンズはINSPIRE 1 ZENMUSE X5等と同じ
X5SでもマウントはマイクロフォーサーズなのでX5,X5Rで使用できるレンズと同じです。また今回のレンズもX5ら同様
↓↓↓Lumix LEICA レンズ(LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7)と一緒ですね。
また、もちろんですが、Panasonicの Lumix GH-4でもこのレンズは使用可能です。よく使われているようです。
ちなみに公表されている対応レンズ一覧は、DJI社のウェブページから公表されているのは下記となります。
Panasonic Lumix 14-42mm/3.5-5.6 HD
Panasonic Lumix 15mm/1.7
DJI MFT 15mm/1.7 ASPH
Olympus M.Zuiko 12mm/2.0
Olympus M.Zuiko 17mm/1.8
Olympus M.Zuiko 25mm/1.8
Olympus M.Zuiko 45mm/1.8
Olympus M.Zuiko 9-18mm/4.0-5.6
全8種類。ワークショップでは実際には10種類はあるとのことお聞きいたしました。
以上が主にワークショップで得た新製品の情報ですので、まとめに入ります↓↓↓↓
ワークショップでのまとめ
- 「PHANTOM 4」「INSPIRE 2 ZENMUSE X4S」のカメラは、前モデルよりも機能、構造が向上し、カメラ性能は「SONY RX-10」同等のモデルになった。
- 「INSPIRE 2」は新しい”CineCore 2.0 画像処理システム”撮像部分が機体自身に埋め込まれ、よりシンプルになった。
従来はカメラごとに(X5,X5R)使い分けが必要だったが、X5Sの一つにまとめられ更にシンプルに。 - X5を使用する撮影での、映像編集のワークフローも従来よりも多様化し、編集環境にあわせて記録方法を変えられるようになった。
この3つのポイントが私が今回のワークショップで感じた”新機種の刷新したポイント”です。
まだ発表、発売されたばかりの「PHANTOM 4」「INSPIRE 2」。まだ気になる点はたくさんあります。また追って調べていきますので、
記事をお楽しみに。
それではまた。
健
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