02.19
書籍レビュー「生活と環境(2016年12月号)【特集】環境分野で広がるドローンの活用」
makoです。今回は一般財団法人日本環境衛生センターが発行している月刊誌「生活と環境(2016年12月号)【特集】環境分野で広がるドローンの活用」をレビューしていきます!
本誌は100ページにも満たないページ数でありながら、環境分野におけるドローンの可能性、活用方法とその成果が官民を問わず数多く掲載されています。
「環境」と一言にいっても各々が持つ目的や課題によってドローンの活用の仕方が異なるため、これからドローンを活用していこうとしている方々のヒントになるのではないでしょうか。
掲載されている事例などの一覧はこちら↓↓
(出展元:一般財団法人日本環境衛生センター)
紹介されている事例はどれも非常に魅力的ですがその中でも私は、埼玉大学王青躍研究室の『ドローン(UAV)を用いた低層大気観測とその技術の開発』に興味をそそられました。
同事例ではドローンを活用した低層大気中(今回の事例では140mまでの空中)に漂うPM2.5、花粉などの微小粒子状物質の観測の実証試験と成果報告を紹介しています。
この「空中に漂う目に見えない物質の採取・観測」に関するドローンの活用事例は、「意図した場所(空中)に静止できる」というドローンの基本的な機能をフル活用した事例であり、空撮や運搬といった活用に目を奪われていた私にとっては非常に衝撃的でした。
PM2.5などの有害物質の動き(どのように運ばれ、変質し、拡散されるのか)を正確に把握することが出来るようになれば、大気汚染に対するより具体的な対策を講じることが出来るでしょう。私自身、花粉症であるためこの研究は個人的にも期待しています(笑)
今回紹介させて頂いた事例以外にも、不法投棄対策への活用や風力発電用の風車の点検、米国での活用事例なども本誌では紹介されているため、ドローンに携わる方には是非ともご一読頂きたい一冊です。
■販売(日本環境衛生センター書籍販売)
http://jescbook.shop-pro.jp/?pid=110490935
■参照サイト
http://www.jesc.or.jp/
http://park.saitama-u.ac.jp/~wang_oseiyo/index-j.php
http://enroute1.com/solutions/#1465463516026-0c9b28dd-854d
健
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