02.13
一部で足踏みもはじまった産業用ドローンの普及
みなさん、こんにちは!
ライターのあさのです。
2015~2016年はドローンのニュースが相次ぎました。
個人用ドローンの低価格化や大手ドローン会社の撮影用ドローンの堅実な展開もあり、今ではドローンは普及が進みつつあると考える人も多いかと思います。
そのような情勢の中、業界分析大手のガートナー社が、2020年までのドローン市場予測を発表しました。
ガートナーの予測によると、ドローン市場は、2020年までに世界市場全体で112億ドルまで広がるとの見込みとのことです。
ただし、配達用ドローンについては、まだまだ普及が進まないと予測しています。
配達後にどのようにドローンを回収するかなどのロジスティックス上の問題や、ドローン配送の投資収益率が現実的に計算できるものではなく、まだまだPR上の効果しかないなど、現実的に普及が難しい状況にあるようです。
確かに英国のアマゾンでドローン配達のベータトライアルが12月に始まりましたが、2ユーザの登録で止まっているようですし、他国でも実験段階です。
また、別の問題もあります。
各国で法規制がしっかりと整備されないと普及が進みません。
規制がないとドローンの飛行に影響を受ける関係者の利害の争いが激しくなりますし、あいまいな規制だと違法と適法の境界もあいまいとなり、コンプライアンスを重視する大企業による本格的な利用のブレーキとなります。
実際、今回のアメリカ大統領の交代による政権移行時の見直しで、アメリカ連邦航空局により施行されていたドローン規制が保留扱いとなったことで、一部のドローンビジネスが実施できなくなり、混乱が生じています。
ドローンの普及は依然、高い成長が見込まれています。
しかし、このように未成熟な技術や規制不備により、ドローンの普及には一部で足踏みも見られるようになりました。
ただ、このように解決すべき現実的課題も、ごく当たり前に発表や報道されるようになるくらい、ドローンは産業インフラとして期待されているのでしょうね。
楽しみでもありますね。
それでは!!
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参考URL:
ガートナー社(ドローン市場予測資料)
https://www.gartner.com/doc/3557717
AOL社 TechCrunch
https://techcrunch.com/2017/02/09/dont-expect-uplift-in-delivery-drones-for-years-says-gartner/
VOXメディア社 recode
http://www.recode.net/2017/2/9/14462390/trump-freeze-regulation-faa-drone-delivery
画像出典
https://www.photo-ac.com/main/detail/575753?title=%E3%81%8F%E3%81%9A%E9%89%84
http://girlysozai.com/goods/546/
http://illustrain.com/?p=30794
由村育美
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