2016
12.29

米ノースカロライナ、消火活動後の「再燃火災」防止に、ドローン×赤外線カメラが活躍。

ニュース

火災は、消化活動を終え「鎮火」と判断されても、重なる丸太や瓦礫から発生する目に見えにく火種が火災を再燃させる可能性がある。これは「再燃火災」と呼ばれ、消防士にとっては最も起こしてはならない”重い言葉″の中の一つである。

現在、アメリカ、ノースカロライナ州西部では、ドローンは消防で活用されている。先月、ノースカロライナ州西部の火災が発生し、7100エーカーの森林が煙に覆われた。
消防士たちが山火事をコントロールするために消火活動を行ったあと、無人機のパイロットのチームが踏み込んだ。

ノースカロライナでドローンを商用利用するGO UNMANNEDは、MATRICE 600とFLIR XTを使用し、
焼失面積に残った多くの燻り(ホットスポット)に気付いた。赤外線カメラで領域全体を俯瞰。全体の丘の中腹には、下記の画像のように、これだけ多くのホットスポットが発見された。

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これは、「ホワイトホット」カラースキーマと言われるサーモグラフィで提供されるいくつかの色のオプションの一つ。この写真の森の丘の上にある小さな白い斑点は、熱が大きく、ほとんどが燻り瓦礫に残っている。地元ノースカロライナの消防士は、火災後にこの問題点が残っているのを見て驚いた。

調査と同時に、無人機の赤外線カメラによって、このホットスポットの鳥瞰図を消防士と共有することで、地上で活動する消防士に、特定の地下火災の位置を突き止めさせた。画像で見られる道路に近い2つのホットスポットは、ドローンの空からの情報をもとに、消防士たちが「再燃火災」を防いだ。ちなみに肉眼では完全に見えないものであったという。

この鎮火後の巡回は、火災後数日から数週間は地域を歩き回るケースなのにも関わらず、ドローンを活用したことにより、消防士たちは25分で2つのホットスポットの場所が特定することができた。

消火活動後、ドローンでのホットスポット発見のための巡回が、今後の役割にもなることに期待。

 

[writer:fujimoto]
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健

有限会社トラストドローン事業部 営業 広島出身 趣味:プロ野球観戦 飲み会 一言:「OSMOの使い方誰か教えてください。」