2016
12.28

損保大手、大規模火災の損害調査にドローンを使用【新潟県糸魚川】

ニュース

今月26日、損害保険ジャパン日本興亜は、新潟県糸魚川市中心部で約150棟が燃えた大火で、小型無人機「ドローン」を使用した損害調査を行うことを決めた。すでに糸魚川市から許可を得ており、本日28日に、ドローン2台で調査を実施する予定。

火災発生翌日から職員を派遣し、現地で情報収集や事故対応に着手。地上での事故調査と並行し、ドローンを使用した調査も行い、火災保険を契約している被災者への保険金の早期支払いにつなげる。

なお、損保大手が大規模火災の損害調査にドローンを使用するのは初めて。


損保ジャパンでは、今年7月に、DJI社INSPIREを導入している。すでに、災害だけでなく、交通事故の検証、分析にドローンを導入し、自動車事故の保険金支払いのために事故の調査・検証を行っている。

従来、平地から事故現場を撮影、道路の勾配や幅員を調査員が手で計測していたものの、計測の視点が限定されるため、
事故現場の全体像の把握には限界があった。そのため、分かりやすく事故の当事者などに伝えるため、事故状況の視覚化などを課題にドローンを活用する。

とくに、事故現場を3次元モデリング化し、道路の傾きや幅員を含む事故現場の全体像を正確に捉えることが可能となっており、3次元モデルを使用した衝突シミュレーションにより、従来以上に正確な事故状況の再現もできるようになった。

同じく7月に損害保険ジャパン日本興亜は、大規模自然災害時などに保険金の迅速な支払いにつなげるため、
保険業界で初めて国土交通省から日本全国でのドローンの飛行に関する包括許可を取得。
事故や災害発生直後にこれまで以上に迅速、的確に被害状況を把握し、保険金の迅速な支払いにつなげることに期待がされる。

 

※アイキャッチ画像はあくまでイメージ画像です。

[writer:fujimoto]

 

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健

有限会社トラストドローン事業部 営業 広島出身 趣味:プロ野球観戦 飲み会 一言:「OSMOの使い方誰か教えてください。」