12.27
徳島県那賀町、国内航海機器メーカーと鳥獣害対策で、ドローンとドッグで活用実験。
今月24日、徳島県那賀町では、人に害を及ぼす野生鳥獣を犬で追い払う際に、小型無人機の「ドローン」を活用する実験を始めた。ここ那賀町は地方創生へのドローン活用の研究開発が盛んに行われている。サルや鹿などの野生鳥獣を追い払うため、また猟のために犬が利用されるが、山中で時々行方が分からなくなってしまうことが難点とのこと。そのようなことから、今回那賀町では、犬に発信機をつけ、ドローンで電波を中継することで、犬の居場所を人に知らせる実験を始めた。
実験で使った装置は、魚群探知機や航海機器(レーダー)が主力メーカである古野電気が開発した「ドッグ・ナビ」。これを狩猟犬の首に装着すれば、犬の位置情報が電波で端末に送られる仕組みだ。また技適も取得済の製品で、使用に免許は必要ない。ただ、電波が弱いことから障害物のある山中では犬の近くにいる必要があった。実験では、電波を上空のドローンが中継し、離れた所でも狩猟犬の位置が分かるようにトライする。
使用されたドローンは、徳島市のドローン関連業D―PLANが製作した新型機。初回の実験は、ドローンからの映像伝送と、ドッグ・ナビの伝える電波が干渉し失敗するものの、2回目の挑戦で成功。ドローンは高度145メートルまで上昇し、山を隔てても900メートル程離れた狩猟犬の位置を端末に示すことができた。この実験により人の移動を必要とせずに、犬の位置が把握できることが可能に。
使用された新型ドローンには通常のカメラとしての役割だけではなく、離れた物体の温度を感知するサーモグラフィーも搭載。更に今後は、夜間の有害鳥獣の確認、人命救助、火災の状況調査などへの活用を想定する実験に期待される。また那賀町では、過疎地へのドローンを活用し食品を配送する実験も行われているため、様々な場面でドローンを活用がここ那珂町で期待される。
参照サイト:
http://nakadrone.com/
http://www.furuno.com/jp/gps-marker/
http://www.dplan-coltd.jp/
※アイキャッチ画像はあくまでイメージ画像です。
[writer:fujimoto]
健
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