2017
06.12

土砂災害時にドローンによる埋没車両の探査システムが開発

ニュース

こんにちは!makoです。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称 NEDO)は、「土砂災害時にドローンによる埋没車両の探査」の実証実験結果を公表しましたので、そのご紹介です。
(株)エンルート、産業技術総合研究所、(株)日立製作所、八千代エンジニヤリング(株)はドローンに地下電磁波探査センサーを吊り下げ、電磁探査による、埋没車両位置特定システムを開発しました。

開発したシステムによる土砂災害現場での埋没車両の探査イメージ(出典元:NEDO)


ドローンつり下げ型電磁探査システムによる航行計測の様子(左図)とセンサー部(右図)(出典元:NEDO)

2016年に起きた熊本地震では、地震に伴って発生した土砂災害により土砂に埋没してしまった車両の迅速な探索が必要となりましたが、地震によるインフラの崩壊や二次災害の危険性から探索作業は非常に困難だったそうです。

この研究開発はそのような状況下においても迅速に埋没した車両を見つけ出すことを目的として進められています。

実証実験の結果、深さ1.5m程の埋没車両を明瞭に検出でき、深さ3.0m程の埋没車両に関してもわずかながらではありますが検出できました。

精密ドローン航行計測による探査データ(測定周波数60kHz)(出典元:NEDO)

NEDOは今後の予定を『実際の災害現場は地形が急峻な場合が多いため、センサーをつり下げた状態での航行が不安定になる可能性があります。今後はより実際の状況に近い、起伏の大きな地形の実験サイトでの実証試験を行い、システムの改良を継続することが必要です。また、今回開発した技術を民間企業などに橋渡しし、災害時に役立つ技術となるよう実用化を促進します。』と発表しています。(引用元:NEDO)

日本における土砂災害は地震だけでなく、近年頻発しているゲリラ豪雨等でも発生し、2016年だけでも1492件の土砂災害が発生していることを国土交通省は発表しています。

土砂災害の多い日本にとって、この研究開発の実用化はより多くの人命を救うことに繋がっていくため、今後の進展に注目ですね!

それでは!

 

出典サイト
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100779.html

http://www.mlit.go.jp/river/sabo/jirei/h28dosha/H28_dosyasaigai.pdf

 

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健

有限会社トラストドローン事業部 営業 広島出身 趣味:プロ野球観戦 飲み会 一言:「OSMOの使い方誰か教えてください。」