09.23
高齢化農家にやさしいドローン活用への道
みなさん、こんにちは。
あさのです!
今回は、ドローンの用途について、お話ししようと思います!
現在、ドローン事業の多くは、農業で利用されています。
それは、地方の農家にとって、農薬を散布することが大変厳しい作業になってきているのだとか。
なぜなら、高齢化が進んでいるためです!
細かく農薬を散布するための機械、防除機はかなり重いです。
背負い式で10キロ~15キロもあります。
農地の隅々となると当然重労働となるのですが、高齢化が進む農家にとっては厳しいものがありますよね。
ここで、朗報です!
この対策となるドローンの利用方法についての基準が国によって定められました。
昨年、12月10日に。航空法の改正がありました。
そして「無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」が国土交通省より発表されました。
この発表を受け、農林水産省でも、2016年5月に「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」を発表しました。
これまで、農薬の空中散布には1回の散布で数百万規模の費用がかかりました。
まず、実際の航空機をチャーターしたり、本体価格が1000万を超えるような本格的なラジコンヘリコプターを
使わなければなりません。
(画像出典:http://response.jp/article/2013/10/22/209118.html)
そしてそれを、熟練の操作技術者や、専門の業者に依頼しなければならなかったからです。
また費用的にも、手段としても、局地的な散布ができないという点がありました。
つまり、高額で気軽に利用できず、細かな散布対応もできなかったのです。
融通が利かない空中散布と重い防除機での散布しか方法がなかったのです。
しかし、今回の指針では、農薬散布等にマルチロータ式無人航空機(つまりドローン)を利用する環境を正式に定義しました。
それに合わせ、以下のの3つの環境整備をすることも発表されました。
「ドローンを利用するための申請方法」
「農水省外郭団体によるドローンのオペレータ認定制度」
「ドローンの認定機種制度」
の3つです。
またあわせて農薬散布向けの3機種のドローンが認定機種制度に基づき認定されました。
価格としては250万円程度とのことで、個人で利用するようなものではありません。
けれど、地域のJA団体や中堅以上の農家ならば手に届く金額です。
これらのドローンの操作も難易度が高いものではありません。
ドローン本体がGPS等の機能でサポートしてくれるので、狭い範囲でも広い範囲でも的確に水平に散布ができます。
もちろん、ドローン販売店等の研修と農水省外郭団体のオペレータ認定制度の認定が必要です。
しかし、高度なラジコン操作の技量は必要なく、必要な許可さえとれれば様々な田畑での利用も現実的です。
つまりこれまでの空中散布と違い、ドローンなら狭小地でも広くても、中山間地でも平地でも利用ができるのです。
防除機を利用しなければならなかった重労働から解放されるのです。
普及に伴い、ドローンの価格もまだ下がっていくでしょう。
地域での農業高齢化問題に対する手段の一つとなるのではないでしょうか。
ドローンの発展で国産のおいしい野菜や米が維持され、食卓の安全と安心が維持されればいいなと思います(^^)/
参考url:
無人航空機(無人ヘリコプター等)に関する情報
http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120507_heri_mujin.html
農業協同組合新聞
http://www.jacom.or.jp/saibai/news/2016/06/160603-29965.php
http://www.jacom.or.jp/saibai/news/2016/06/160603-29966.php
画像出典
http://photo-ac.com/main/detail/569497?title=%E8%BE%B2%E8%96%AC%E6%95%A3%E5%B8%83&selected_size=s
http://response.jp/article/2013/10/22/209118.html
由村育美
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